2008年07月28日
落蝉や吾が行く末の道しるべ
★ 交心俳句 06001
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落蝉や吾が行く末の道しるべ
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花呼さんより、 『 夏の空落ち零れても心無罣礙 』 に良寛さんの歌を寄せてもらいました。
花呼さん、いつもありがとうございます。
山古志村に行ってこられたのですね。
生々しい傷跡がまだそのまんま残っているところもあって、心痛みますね。花呼さんの心も受け容れと乗り越えを、すこしずつできるようになりますように。学びと知恵を多くの人々と分かち合えるようになっていくといいですね。
捨てし身を いかにと問はば 久方の 雨降らば降れ 風吹かば吹け 良寛
・・・ 雨降らば降れ、風吹かば吹け ・・・
良寛さんの愛語で生きていきたいですね。知足の全肯定。
自然に学んで、自然に合わせる。
命に帰って、命を大切にする。
縁をたぐり寄せて、縁にお返しをしていく。
少しずつ、欲を落とし、
自我を落とし、
身軽になって、
独り身でもHappyですよ。
共に語り合える人がいれば、尚、Happyですよ。
人とつながり合えていれば、もっとHappyですよ。
けれど、死んでいくときは、やっぱり独りだから、
独りの野垂れ死にもありだと想定しておきましょうね。
縁があれば、縁が独りの死を見送ってくれるのですよ。
出家していようと、在家のままであろうと、
死は等しく、独りの身に、訪れるものなんですよね。
喜んで、
Happyな笑顔で、
逝けたらいいですね。
そう逝けなくて、もともとですけれど。
良寛さんは、至福の中で逝けたようですね。
良寛さんの徳でしょうね。
不徳仁、背徳仁には、真似のできない道しるべですね・・・
道しるべなき荒れ野にも星しぐれ
。。。 ≪ 花呼さん、こんにちは。
外出して、お便りが遅れました。ごめんなさい。
今日も、悠々自適の良寛さんの心意気が伝わってきますね。
捨てし身を いかにと問はば 久方の 雨降らば降れ 風吹かば吹け 良寛
酒くみて 語る浮き世の 流れ水 濁り澄めるも さもあらばあれ 良寛
昨日は、友がいて、詩歌人生を語り合えましたけれど、
独り身の流れ者、いつも友だちが遊びに来るわけではありません。やはり、さびしい一人暮らしが続きます。良寛さんほどの人だから、地位も名誉も、求めれば、どれほどでも得ることができたのでしょうけれどね。
そんなもの一切捨てて、一所不在、流れ者として、生き抜いてきたことを、どうですか、やはりすこしは後悔することもあるでしょうね。もう、そろそろ、どこかに身を定めて、安楽の日々をお暮らしになりませんか・・・
そう誘われることもあるけれど、「貧は道に親し」と道元師匠は教えてくれているんだよ。「僧は一衣一鉢のほかは財宝を持たず、居所を思わず、衣食を貪らざる間、一向に学道す」と説いてくれたから、師匠の言葉通り、一衣一鉢、乞喰して生きてきたよ。草庵さえ無用なんだけれどね。これからも、乞喰して、皆さんのおかげを受けて、感謝して、生きていくよ。
雨が降れば雨に合わせて、風吹けば風吹くままに、行きたいところへ行き、したいことをして生きていくよ。野垂れ死にが、乞喰坊主には、一番にあった最期かもしれないね。
野ざらしを心に風のしむ身かな 芭蕉
芭蕉さんだって、野晒しを覚悟で、俳諧の道を究めたんだよ。芭蕉さんにできたことは、この良寛にだってできること。乞喰人生を堪能して生きることにするよ。
道元さんの、少欲、知足の道を歩いていく良寛さんが道しるべですけれど、
老仁には、そこまで捨てることができないのですよ・・・
少々の呪縛はあっても、世俗の中で、俗仁を、愚直に生きていくほかありません。
越後も梅雨明けの炎天下なんですね。
筑後も朝から猛暑です。蝉がいくつも落ちていました。
山古志のお話し聞かせてくださいね。
落蝉や吾が行く末の道しるべ ≫ 。。。
★★★ 『 夏の空落ち零れても心無罣礙 』 ★ 交心俳句 05902 へどうぞ!!! ♪♪♪
Posted by 青柳仁 at 11:26│Comments(0)
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