てぃーだブログ › 愛語三昧

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2013年07月30日

徒然575交心『 偲び人あるが恵みや戻り梅雨 』



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 徒然575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★





☆☆☆ 春呼さんの『 もどり~ 』 への交心です。 ☆☆☆



 
フォト575『 偲び人あるが恵みや戻り梅雨 』







★ 徒然575交心v13s073001

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

偲び人あるが恵みや戻り梅雨

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――







 > もどり梅雨 つられ再び 思い置く
       走り惑ひて 後ろ影追ふ   春呼



 後ろ影追うも未練と厭わずに思いの丈を詠んで遊ばん   仁



 偲び人あるが恵みや戻り梅雨   仁


 知らるることのなきも縁よ



 思い人にはつれなくされて 袖触るる夜を独り酒   仁



 さびしさがまた残生の味わいならばそのさびしさをしみじみ味わうのもスローライフの過ごし方の一つなのだと思います。
 そんなことも思わせてもらいました。






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Posted by 青柳仁 at 15:18Comments(0)PHOT575交心

2013年07月22日

言葉あそび575交心『 せめていちど声聞かせてよほととぎす 』


★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★







★ 言葉あそび575交心v13s072210

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せめていちど声聞かせてよほととぎす

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――






 > 衣々の 寝覚の忍び音 朝影に とっと身仕舞ひ 急く山鳥よ   春呼


 身仕舞いもとっととっとと時鳥   仁


 衣ぎぬの世を鳴き渡りけり


 春呼さん、とっとと急かせる鳥にほととぎすを連想させてもらいました。
 想違いは、ご寛容くださいね。
 衣々の別れを惜しむ情緒を夢想にも遊泳してみたくなりますね。
 託卵させられた時鳥の子は親とも兄妹とも思い育った鴬の家族を離れて、独り鳴き渡って旅をするんですね。親を探して鳴き渡るのでしょうか。せめて連れ添う恋人を探し求めて鳴き渡るのでしょうか・・・


万葉集09ー1756 かき霧(き)らし 雨の降る夜をほととぎす 鳴きて行くなり あはれその鳥   高橋虫麻呂


 雨の降りしきる夜も鳴き渡って行く不如帰の習性に自分の孤独を重ねて虫麻呂さんは何とかわいそうな鳥なんだろうと詠んだのでしょうか。



 衣々の別れを惜しむ古人の習いを羨ましがり妬む時鳥を詠んで遊ばせてもらいました。
 凡愚老仁はほととぎすを見たこともなく、その声を聞いたこともなく筑後の鄙ごもりを貧しく暮らしてきました。
 孤独ながら空を鳴き渡って旅のできる不如帰を羨望します。羨望しつづけてついに巡り逢えない幻の鳥が温愚老仁のほととぎすです。



 せめていちど声聞かせてよほととぎす   仁


 なにより待ちしきみのおとづれ



 言葉あそびを楽しませてもらいました。
 春呼さん、ご寛容ありがとうございます。





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Posted by 青柳仁 at 23:27Comments(0)言葉あそび

2013年07月19日

フォト575『 朝歩きできるよろこび糸とんぼ 』

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ つけ句あそび575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★






★ つけ句あそび交心v13s071902

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朝歩きできるよろこび糸とんぼ

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Posted by 青柳仁 at 22:46Comments(0)フォト575

2013年06月25日

『 合歓の花よく歓んでよく眠れ 』優游575交心v13t062409


★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 優游575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★






★ 優游575交心v13t062409

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

合歓の花よく歓んでよく眠れ

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――






 > 万葉集08ー1461 昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓の花 君のみ見めや 戯奴さへに見よ   紀 郎女


 開かれた恋の世界の大らかな誘惑の歌です。
 合歓は中国では、夕方になると葉を閉じて眠るようになる姿から、合歓木と書いて、添い寝した男女が歓びを分かち合うというイメージを創りだしました。
 このネーミングの面白さが詩語として詩人に好まれたのでしょうね。

 戯れに年上の紀郎女から合歓の花に歌を添えて、言い寄られるのですけれど、若い大伴家持はたじたじながらきちんと返歌します。


 > 万葉集08ー1463 吾妹子之 形見乃合歡木者 花耳尓 咲而盖 實尓不成鴨
   我妹子が 形見の合歓は花のみに 咲きてけだしく 実にならじかも   大伴家持


 あなたは吾が身を寄せるように合歓の花を贈ってわたしを添い寝にお誘いくださるけれど、戯れ奴のわたしは喜んであなたのお誘いに乗りますけれど、お戯れのあなたは合歓の花が実を結ばないように、本気ではないのでしょう。わたしは戯れ奴を生きていますから、いつでも本気で、花も咲かせ、実も結ばせますけれどね・・・


 身養生合歓の花さえ眠りけり   仁


 ほどほど恋のほどほど和歓


 植物にも心があるんだといいますけれど、植物もちゃんと眠っているんでしょうね。合歓木は葉を閉じてちゃんと眠るんです。眠る木だからネムノキなんでしょうね。古代人は自然に自分たちと同じ命を見ていたし、その豊かな命にシンクロして生きる知恵を学んでいたのでしょう。


 合歓の花よく歓んでよく眠れ   仁


 恋実らずば安らかならず




★★★ 優游575交心v13t062403『 面影に黒髪を梳く合歓の花 』 へどうぞ!!! ★★★
 





★ 優游575交心v13t062307

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

明日在るを奇跡と思う草刈りぬ

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――





 > 本開くように人世も青き夏   遊呼


 朱朱燃ゆる心も開け


 遊呼さん、いつもあい風交心ありがとうございます。
 風が吹くように、水が流れるように、いつも交心時空を遊泳できることはほんとうにHappyなことです。
 あくせく日常時空を渡らなくてもよくなって、己の時空を善悪の彼岸、真偽の彼方で、自遊に遊ぶことのできる身の生きもうけに感謝です。

 旅は、贅沢な贈り物ですけれど、生来、旅慣れしていませんので、なければないで、別に不自由はしないんです。寝たきりでも十分に旅気分を楽しめる術を覚えてきましたので、臨終の間際まで、架空の旅人を楽しんでいることでしょう・・・


 女山ゾヤマにも合歓の佳人を棲まわせる   仁


 吾の宝は貧者の魔術


 明日在るを奇跡と思う草刈りぬ   仁


 反復なるも今日の好かりき


 交心の波乗り遊ぶ今日も好し   仁


 交心在るを至福とやせん


 おやすみなさい。
 いい夢を。





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 青柳仁リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 万葉集を遊ぶ交心v13t061703『 海原の藻屑の夢よ夏の月 』 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 筑紫路を歩くv13x030701『 おぼろ月自然がカミの世を偲ぶ 』 へどうぞ!!! ★★★
 



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★


  
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Posted by 青柳仁 at 08:37Comments(0)交心俳句

2013年06月24日

フォト575『 面影に黒髪を梳く合歓の花 』



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 優游575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★

面影に黒髪を梳く合歓の花




★ 優游575交心v13t062403

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

面影に黒髪を梳く合歓の花

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――






★★★ 優游575交心v13t062403『 面影に黒髪を梳く合歓の花 』 へどうぞ!!! ★★★
 





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 青柳仁リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★


★★★ 万葉集を遊ぶ交心v13t061703『 海原の藻屑の夢よ夏の月 』 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 都々逸で交心v13t060301『 嬉し恥ずかしあんたの嘘に あたしゃ心もまる裸 』 へどうぞ!!! ★★★
 



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



  
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Posted by 青柳仁 at 21:34Comments(0)交心俳句PHOT575交心

2013年06月21日

6月21日の記事



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 徒然575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★


巫女憑きの老骨に咲け合歓の花




★ 徒然575交心v13t062102

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

巫女憑きの老骨に咲け合歓の花

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――






★★★ コラボ575交心v13t061902『 合歓の花想えばやはり夜更かしぬ 』 へのコメントです。 ★★★ 
 





 白妙さん、ご丁寧な交心ありがとうございます。
 知る楽しみに耽って梅雨の憂さも忘れてしまうほどです。明日、療養のため3ケ月くらいお休みしていた朝カルの九州の古仏の講座を復帰して受講しに行きます。台風4号も低気圧に変わって無事終わってくれました。平穏が一番。世間は過激な風潮に汚染されるばかりのようですけれど・・・。


 さもあらん若気の台風息切れす   仁


 老いの目覚めは縄文の歩み


 西日本新聞に子ども向け白川漢字の解説が連載されているのですか。ありがとうございます。子ども向けのお話しの方が判りやすくて面白そうです。何とか入手したいですね。
 奥野正男さんの講座も病で頓挫してしまいましたけれど、初日に、奥野さんから白川さんの『漢字』と小山鉄郎さんの『漢字は楽しい』をいただいて、それが入門書だったんです。へええ、そうなんだと熱中し、難しいところは飛ばし読みです。白川さんの『常用字解第二版』も面白そうなところだけ遊んでいます。「若」が巫女が髪振り乱して恍惚となる象形だということなんて感動ものでした。


 巫女憑きの老骨に咲け合歓の花   仁


 夜には深い眠りが至福


 田辺聖子さんに『ひねくれ一茶』というのがあるのですか。「ひねくれ」という言葉が親しみやすそうですね。子どもと遊ぶ良寛さんや蛙と遊ぶ一茶さんの真似がしたくなるんです。地で行ければいいのですけれど、まだ言葉あそびの真似止まりです。


 鳴く蛙泣かずも涙こぼる仁   仁


 こつこつ生きる人はみんな師


 萎れし爺に好奇心の蘖を生えさしてくださってありがとうございます。


 蘖に徒花も咲け昼の夢   仁


 老には老の歓喜あるらん





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 青柳仁リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 今日のそのまんま575で交心v13t061902『 梅雨滂沱交心あれば憂きも好し 』 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 仁の万葉集を遊ぶ交心v13t060203『 いつの世も子らに光を五月富士 』 へどうぞ!!! ★★★
 



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★


  
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Posted by 青柳仁 at 23:34Comments(0)

2013年02月11日

『 字よ踊れ凍る心も躍るよう 』

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★







★ 言葉あそび575交心v13y021001

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――

字よ踊れ凍る心も躍るよう

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――






 「踊」という漢字を『字解』で調べてみました。
 「踊」は音符は「△甬よう(踊の右の旁の部分)」。「△甬よう」は手桶の形で、水などが湧き出ることを「涌よう」といいます。
「△甬よう」は色々の漢字がありますけれど、その大元は「手桶の形」の意味にあるんです。「踊」の篆文を見ますと筒の中を何かが這い上っているような絵に描かれています。そういわれなければそうは見えないのですけれど、これは<筒形の空間を通って水が下から上に上がってくる字形>なのだそうです。そういわれて見ると、確かに、筒の中を勢いよく水が踊るように湧き出してくるように見えてきます。不思議ですね・・・


☆☆☆ 漢字物語0077『 「勇」 充満した力が一気に出る 』 へどうぞ!!! ☆☆☆
 


 字よ踊れ凍る心も躍るよう   仁


 詠めば太鼓の音に舞わんか


 <『説文二下』には「涌よう」を、「跳ぶなり」とあり、足を跳ねることを踊といい、「おどる、とびあがる」の意味となる。国語では「おどる、おどり」とよみ、ダンスを踊る、踊り子という。>   。。。『字解』p683


 「△甬よう」の下に「力」をつけると「勇」の元字になります。
 「勇」も内部のものが水が湧き出すように力強く吹き出すことを意味します。地下から水が噴き出すのを「涌よう」「湧」といい、人間の内部の気力が吹き出すのを「勇」というんです。
 また、喜び勇んで飛び上がることを勇躍ともいいます。

 水が筒の中を踊るように湧き出してくることを「踊」といいましたけれど、獣が足を揚げて跳躍することを「躍」といい、「おどる、はやい、あがる」の意味に用います。
 躍の音符は「□てき(躍の右の旁部分)」。「□てき(躍の右の旁部分)」に曜ヨウ(ひかり)・耀ヨウ(かがやく)の音があります。その古代も字の形は「飛び揚がろうとして羽を揚げている鳥の形」です。

 ついでながら、「□てき(躍の右の旁部分)」は「羽」と「隹とり・スイ」で作られています。「隹とり・スイ」は鳥の姿で、空を飛ぶ鳥は神の使者なのでしょうね。祭祀の呪いごとにいろいろ使われています。
 祭祀も軍事も神託や呪いごとで決定される殷の時代に漢字は作られていきますので、「隹とり・スイ」を含んだ漢字が多いのでしょうね。
 進むのも留まるのも鳥占いに依ることが多かったようです。


 春隣り躍る心に歌の湧け   仁


 歌は芽吹きの鼓動なりしか


 老い老いたるも芽吹きの色に惑わさるるよ春の歌   仁





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 都々逸で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★





☆☆☆ 都人さんの『 男声合唱と都々逸と 』 への交心です。 ☆☆☆
 





★ 都々逸で交心v13y020901

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――

心躍れど音楽遠く楽の渡世の臑かじり

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――






 > 折込都々逸 コオラス
 ♪ 孤独かくして 踊れよピエロ らら哀しみを 捨ててまで   都人


 真似折込都々逸 こおらす
 心躍れど音楽遠く楽の渡世の臑かじり   仁


 都人さんの背景は深くて大きいのですね。
 色々学ばせてもらえてHappyです。
 上っ面だけの言葉あそび七七七五ですけれど、真似折込都々逸楽しませてくださいね。





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 青柳仁リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ つけ句あそび575交心v13z012204『 ふたりゐてうらら蝋梅すむこころ 』 へどうぞ!!! ★★★
 


 
★★★ 言葉あそび575交心v13y020402『 ひともとのすみれのゆえに里の好し 』 へどうぞ!!! ★★★
 



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★


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Posted by 青柳仁 at 20:30Comments(0)今漢字がおもしろい

2013年02月03日

『 磨きたきものの多さよ春立ちぬ 』

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★











★ 言葉あそび575交心v13y020207

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――

磨きたきものの多さよ春立ちぬ

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――






 真似都都逸あそびをはじめて、いろいろ試して、技を磨いていますけれど、いっこうに上手くなりません。風流な暮らしの風雅なおつき合いの中で育てられた素養というものが土台になければ、上達も及びでないのでしょうね・・・
 及び腰のまんま、それでも言葉あそびが大好きだから、下手の横好き、楽しませてもらいます。


 「磨」の古代文字はどんな字だったのでしょうね・・・
 小山さんもまだ取り上げて紹介していないようですから、イラストのイメージももらえません。白川さんの『字解』p645を読んでもよくわかりません。
 どなたかわかりやすく説明してくれる人はありませんか・・・


 ≪ 形声。音符は麻(痲)。『広雅、釈器』に「△ミガくなり」とあり、磨△レイする(みがく)ことをいう。また摩滅する(すりへってなくなる)ことをいう。麻は摸(さぐる、なでる)と音が近く、指の力を加えてる所作(しぐさ)に麻マ音を用いて、磨・摩のようにいう。磨・摩は通用することが多く、磨崖、磨擦のようにいう。『説文九下』は△マの字を出している。 ≫       。。。『字解』p645


 麻と石で作られた言葉ですから、単純に、麻の布で石をこすって磨き上げている姿を想像しましょうか・・・

 「研」も同じ磨くですけれど、これは「□こうがい(髪をかき上げるのに用いる箸に似た細長い形の物)」をみがくのに質の堅い石を使うので、「石」と「○けい(干を二つ並べた形)」で作った「研」を「みがく」という、と説明しています。
 みがきあげて精密に仕上げるので「きわめる」という意味にもなります。
 「研究」は調べ尽くすことです。


 磨きたきものの多さよ春立ちぬ   仁


 艶なる恋は何で研くや


 > 梅もきらいよ 桜もいやよ ももとももとの間(あい)が良い


 ももとももとの合間をぬって王手かけれど逃げる蝶   仁





☆☆☆ 都人さんの『 そんな女の世迷言 』 への交心です。 ☆☆☆
 





★ 都々逸で交心v13y020205

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――

磨く素肌は誰がためなりや焦がれし鍋の棄てがたし

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――






 > ♪ 何度捨てれば気が済みますか
        磨く素肌は主のため    都人


        磨く素肌は誰がためなりや
    焦がれし鍋の棄てがたし   仁



 片恋の初音のままに古りにけり   仁


 焦がれし恋の行方は奈落


 真似都々逸を遊ばせてもらいました。
 ご寛容ください。





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 青柳仁リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ つけ句あそび575交心v13z012204『 ふたりゐてうらら蝋梅すむこころ 』 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 都々逸で交心v13z012402『 果ても見えずに積もる雪路は恋しさゆえのいばら道 』 へどうぞ!!! ★★★




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★


  
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Posted by 青柳仁 at 12:48Comments(0)今漢字がおもしろい

2013年01月19日

『 心では髯ぼうぼうの枯木たり 



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★







★ 言葉あそび575交心v13z011707

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心では髯ぼうぼうの枯木たり

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 とうとう古稀を迎えてしまいました。
 昨日は水曜会で、高校の同期会のひとりがスピーカーだったので、筑後川沿い住人で作った「みなわ会」の人たちが参加していました。凡愚老仁も筑後川沿いの住人ですけれど、「皆和会」に参加していません。落ち零れ凡愚老仁でしたので、同窓会にも参加したことなかったのですけれど、ひょんなことで水曜会の主催者の賀人さんの縁ができて、はじめて同窓会に参加したり、同期会にも顔を出したりするようになりました。はじめての大人の人たちとのおつき合いです。
 遂に大人になれないまんまの未成熟老仁、異邦凡愚老仁にとっては、青天の霹靂とでもいえそうな想定外のことが起こったのでした。
 老の成り行きなのかもしれませんけれど・・・

 昨日もその皆和会の懇親会に参加してきました。「みな若い」とネーミングしなければならないくらい老を自覚して、余生を和して寄り集まろうという、遊行期に相応しい集いのようです。筑後川の水のように拘りなくつながっていこうという「水縄会」が表看板だそうです。凡愚老仁は、下戸なのでお酒無しのつきあいですから、みんなに気を遣わせるので、遠慮もあるのですけれど、それなりに楽しんでおつき合いできているような気がしています。隠れ隠遁の術が必要なくなってしまうのかもしれません・・・
 遊行期は空即是色ですから、隠れる必要もないのでしょうね。
 水のように、風のように、己を光として、自遊に、生きましょう。


 心では髯ぼうぼうの枯木たり   仁


 舟遊びせん雲にも乗らん



 「老」は、会意文字で、「△おいがしら(老の匕を取った部分)」と「匕カ」とを組み合わせた形です。「△おいがしら」は長髪の人を横から見た形で、長髪が垂れている形をしているのだそうです。
 「匕カ」は人を逆さまにした形で、横たわっている死者の姿を象ったものだそうです。「老」の場合は、死に近いという意味を持たせて、長髪の年老いた人を「老」といい、「おいる、おいぼれる、としよる」の意味に用いています。

 「△おいがしら」を部首に持つ字に「考」と「孝」があります。
 「孝」は会意文字で、「△おいがしら」と「子」を組み合わせた形です。子どもが老人によく仕えるという意味になり、「親思い、孝行」の意味になりました。
 「考」は形声文字で、元の字は「孝」にとても似ています。「子」が「□コウ(巧の右の部)」になっています。
 <「亡父なきちち」が「考」のもとの意味である。亡母ナキハハは「○女+比(ひ)」といい、非常に落胆することを「考○ヒを喪う如し」という。「かんがえる、くらべる、しらべる」という意味は校と音が同じで、通用の意味である>   。。。『字解』p208
 に白川静さんの解説がありますが、ちょっとわかりにくいですね。


☆☆☆ 漢字物語0132『 「孝」 子どもが老人によく仕える 』 へどうぞ!!! ☆☆☆
 



 琥珀さんはまだ老ではないのですけれど、若い時からとても老成しているという感じでした。そして少し風狂な所もあって、薔薇の花が好きで、好きだから薔薇さんを食べてしまうほどなんです。
 凡愚老仁に似て、木偶の坊なのかもしれません・・・


 吾に似て雪と遊ばぬ木偶なりや   仁


 若きは雪を飛び跳ね遊ぶ





☆☆☆ 雪呼さんの『 雪が降る~ 』 への交心です。 ☆☆☆
 







★ 優游575交心v13z011705

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

雪の道きららとぼとぼとも探し

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――






 雪の道きららとぼとぼとも探し   仁


 納まる琥珀老に非ずも




 雪中ご自愛。

 ほんとうに凄い雪ですね。
 一休みのカフェも遠くなりますか・・・


 > 今よりはいくつ寝ればか春は来む月日よみつつ待たぬ日はなし   良寛


 かくまでも待てど待てども来ぬ春もやがては心躍らせに来る   仁





※     写真は、 雪呼さんより、  お借りしています。



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 徒然575交心v13z011701『 月下香妖しき品に傾きぬ 』 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 言葉あそび575交心v13z011403『 笑うごと花咲くごとく散りたかり 』 へどうぞ!!! ★★★
 



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 青柳仁リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



  
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Posted by 青柳仁 at 01:09Comments(0)今漢字がおもしろい

2013年01月17日

『 香魂の降り来て香夢見せたまえ 』



★。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★







★ 言葉あそび575交心v13z011704

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――

香魂の降り来て香夢見せたまえ

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 月下香を凡愚老仁はまだ見たことがありませんが、美しい言葉ですね。
 月下美人も夢幻を誘いますけれど、月下香、どんな香りを漂わせてくれるのでしょうね。
水仙のような白い花を咲かせて、甘い芳香を放つそうです。夜にその香りが強くなると言います。だからでしょうか、花言葉は、「危険な楽しみ。危険な関係」。
 香りは人の心を惑わせますね・・・


 寒の月寂しさつのる枕香   仁


 媚女添い来たり好き夢観せよ


 「香」は、会意文字で、元の字は、「黍ショ」と「曰エツ」とを組み合わせた形です。
 「曰エツ」は神への祈りの文を入れる器の「口サイ」に「一(祝詞)」が入っている形です。その「曰エツ」の上に黍をかかげ、祝詞を奏して神に祈る意味の字にしたのだろうと白川静さんは解説しています。
 古い書物の『書経』に、<「黍○ショショク(もちきびとうるちきび)」などの芳しい香りは神の心を動かす>とあるそうです。それで神を祭る時には「△酒チョウシュ(香りをつけた酒)」を供えたり、犬を焼いてその臭いを天に昇らせて、神を喜ばせたといいます。
 「香」は、だから、<黍の芳しい香りをすすめて神に祈る字>です。「かおり、か、かおる、におい、よいにおい、かんばしい」の意味となるんです。

 「香魂」「香夢」という言葉も知りました。
 香りを嗜むことは高雅な嗜みとされたので、高雅なものを譬えて香魂(美人の霊魂)といい、香夢(美しい花などの夢)というそうです。
 言葉あそび大好き凡愚老仁はさっそくそのまんま575で交心に使わせてもらいます。


 香魂の降り来て香夢見せたまえ   仁


 やはり鄙には縁なかりしか





☆☆☆ 花人さんの『 思い出探し 』 への交心です。 ☆☆☆
 







★ 徒然575交心v13z011701

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

月下香妖しき品に傾きぬ

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――






 > 傷癒えぬままに危険に誘われ月下香に酔う恋の落武者   花人


 月下香妖しき品に傾きぬ   仁


 凝り性もなき奈落の業火



 雪女郎ほどにくるえる恋あらめくるえる火種未だ亡びず   仁





★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 言葉あそび575交心v13z011403『 笑うごと花咲くごとく散りたかり 』 へどうぞ!!! ★★★
 


★★★ 言葉遊び575交心v13z010805『 媚女の舞う夢か現か日向ぼこ 』 へどうぞ!!! ★★★
 



★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★



  
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Posted by 青柳仁 at 20:42Comments(0)今漢字がおもしろい

2012年12月23日

『 ジャガイモの花と自遊を恋いし日々 』



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★





★ 言葉あそび575交心w12k122303

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

傷心を癒せ愛しの冬すみれ

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――






 老いるといろいろと心を傷めることも多くなるのでしょうね・・・
 それは老いという免疫力の低下であったり、精神力にも翳りが現れたりするようになるのでしょうね。無力をはがゆく感じることもありますけれど、加齢は受け容れて、それなりの身の処し方を工夫していくほかないのでしょう。


 傷心を癒せ愛しの冬すみれ   仁


 すみれの精に春をもらわん


 「傷」は白川静さんによると<人の精気が衰え、そこなわれること>をいうんだそうです。老いは、確かに、精気の衰えを感じて寂しくなりますね。・・・一休さんは死ぬ間際も森女さんに春をもらいつづけました。一休さんのようにいつまでも<死にとうない>と精気満々で生きる夢を見ていますけれどね・・・


 「傷」の語源
 形声。音符は「△しょう(傷の左)」。「△しょう(傷の左)」は「□昜よう(陽の左。陽光の意味)」の上を覆う形だそうです。
 「□昜よう(陽の左)」は陽の元字で、玉(日)を台(一)の上に乗せ、玉の光が下方に放射する形です(「勿」)。太陽は命の力の源ですから、その霊力は大きく、その霊の力を玉に呼び込んで、人の精気を盛んにする魂振りの呪儀を示す形に作られているんです。
 「傷」の左「△しょう」はこの「□昜よう(陽の左)」を「ノ一」で上から覆い被せています。だから人に精気を与える呪儀が妨げられて、人の精気は衰え、損なわれるんです。このことを「傷」といったんですね。
 『説文八上』では「創キズなり」として、槍による傷としているそうですけれど、白川さんは傷は体の「きず」だけではなく、心の「きず」、心が「きずつく」意味ともなると説明しています。心を傷める、悲しむ意味の傷心があります。・・・感傷も同じ心の傷みを表す言葉なんですね。


☆☆☆ 漢字物語0097『 「陽」 下方に放射する玉の光 』 へどうぞ!!! ☆☆☆
 


 易しきにつかず感傷冬景色   仁


 麦踏むごとくこの道行かん





☆☆☆ 花人さんの『 暮らした時代~老いたウェテルの悩み 』 への交心です。 ☆☆☆
 







★ 徒然575交心w12k122301

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――

ジャガイモの花と自遊を恋いし日々

――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――






 > 自由から逃れるためにジャガイモの花の慈愛と暮らした時代   花人


 ジャガイモの花と自遊を恋いし日々   仁


 芋のしずくの今も愛おし


 在りし日の心傷めし片恋の在りし日のまま蹲り居る   仁


 不作法ご寛容ください。





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 言葉あそび575交心w12k121303『 凍星やひとつひとつの星に薔薇 』 へどうぞ!!! ★★★



★★★ 優游575交心w12k120708『 相見んと念えど雪の深さかな 』 へどうぞ!!! ★★★
 



  
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Posted by 青柳仁 at 21:48Comments(0)今漢字がおもしろい

2012年12月22日

『 かまくらの一夜かぎりの祈りの灯 』

★。・。・゜♪゜・。・。★ 言葉あそび575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★





★ 言葉あそび575交心w12k122105

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――

われに来て情をすすげよ雪女郎

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――






 かまくらは不思議な発明だとずっと思ってきました。
 いつ頃から、どこの人たちが考えついたものなのでしょうね・・・
 秋田県や新潟県の雪国の小正月伝統行事がはじまりで、「竈」に似ているから「竈鞍」、あるいは神の御座所「神座クラ」が転じたものだと説明されていました。
 秋田諏訪宮の「六郷のカマクラ行事」は約700年の歴史があり、国の重要無形民俗文化財だそうです。子どもたちが水神様を祭る行事だということです。それぞれのところでそれぞれの祭事が行われてきたのですね。
 雪のない筑後ではほんげんぎょうの火祭りを子どもたちが田圃で行いますが、同じ火祭りなのでしょうね。

 もっと古い時代には、人々は雪とどう向かい合っていたのでしょうね。
 筑後にいると部屋温度10度でも寒い寒いと暖を欲しがってしまいます。軟弱ですよね・・・


 「雪」は「雷」や「雲」と同じ語源かと思っていましたけれど、象形文字はそのまんま空から雪片が舞い落ちる形だそうです。<甲骨文字によると、その雪片は羽の形のようにも見え、また小枝などに付着している形のものもある。「ゆき、ゆきふる」の意味となる>ということです。

 「雪」の雨の下の「ヨ」は「手」だと思っていましたから、人が雪片を手で掬っている形を想像していましたけれど、『字解』には「手」の解釈は一言もありません。篆文でもあきらかに右手の形の「ヨ」になっているのですけれどね・・・
 古代人も雪には難儀したでしょうけれど、それだけにその雪を手で掬った時に、「美しい」と感じたり、食べて「美味しい」と喜んだり、雪を清々しくも感じていたのだろうと思うのですけれどね・・・

 <刷さつ(はらう、ぬぐう)・拭しょく(ぬぐう)と音が近くて通用し、「すすぐ、ぬぐう」の意味に用い、雪辱(以前受けた辱めをぬぐい去ること)のようにいう>とあります。   。。。『字解』p401


 雪に、やはり、濯ぐ意味があり、心を清めるとか、汚れを落として清清するとかいう意味もこめられていることに、ちょっと、ほっとしました。


 われに来て情をすすげよ雪女郎   仁


 心も雪のすずしさに在れ





★★★ フォト575『 うつくしい命とことばと銀世界 』 への交心です。 ★★★
 







★ 言葉あそび575交心w12k122104

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――

かまくらの一夜かぎりの祈りの灯

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――






 > 戯れに  出窓覗けば  銀世界
                  番の仲  雪心   花人


 番の仲の鳥獣たち寄る辺なければ軒に来よ   仁


 花人さん、交心ありがとうございます。
 どこまでなりきり言葉あそびで風土や人情に溶け込めるのかと窘められることばかりですけれど、ちっごの鄙に居ながら、ネット吟行で、どこにでも飛び込んで、なりきり吟行遊びを楽しませてもらっています。
 みなさんの開かれた心に感謝です。


 琥珀さんときららさん、恋人同士のように仲がいいんですよ。けれど雪呼さんの用心棒であり、居候でもある義兄弟なんです。おっとり琥珀さんに無鉄砲きららさん。早朝から雪呼さんを起こして、戯れ遊び。きららさんはお返しにと雪の中からでも蜥蜴やネズミは捕らえてきてくれます。


 せめて塒を奪われた雪夜くらいは、鳥獣さんたちも仲良くなって、塒を分かち合えるようになれればいいのですけれどね・・・


 かまくらの一夜かぎりの祈りの灯   仁


 小さきものの寄り来て継がん


 <雪心>に、争いのない世界を幻想してしまいました。
 閑老仁のつぶやきとご笑殺ください。





★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 言葉あそび575交心w12k121401『 木枯らしや牧場に牛の影もなし 』 へどうぞ!!! ★★★
 

★★★ 優游575交心w12k120708『 相見んと念えど雪の深さかな 』 へどうぞ!!! ★★★
 



★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★


  
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Posted by 青柳仁 at 00:16Comments(0)今漢字がおもしろい

2012年11月17日

「森女」遊泳0201『 糞真面目嫌う愚直の穴惑い 』

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 一休さんの詩を遊ぶ交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★








★ 青のくさみ「森女」遊泳0201w12q0903

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――

糞真面目嫌う愚直の穴惑い

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――




 青臭会も50年も経過ししてしまって、それぞれの道を成就されたみなさんは確かな道を歩いてきたんですね。名なり功をなしたみんなは揺るがぬ信念の人になったようです。
 独り凡愚老仁のみ、暗暗と迷宮を彷徨って、言葉遊びの戯作に耽っている有り様です。
 BLOGで小出しにしても、なかなか交心にならない観念遊びですから、途切れがちになってしまいますけれど、余命の限り、ぼちぼち、独り遊びで、一休さんの詩を辿って遊びます。交心がないと575遊びにもならないので、『青のくさみ』で、交心の真似をさせてくださいね。人は誰も観念遊びを嫌うものですけれど、凡愚老仁は独り、呟きながら観念遊びを楽しませてもらいます。


 糞真面目嫌う愚直の穴惑い   仁

久蘇馬児女妓羅羽具緒口能穴万奴萎   仁

 委流也作麼生空即是色


 そんなわけで、『青のくさみ』丸出しで、観念遊びさせてもらいます。
 つい最近、この観念遊びの最適のツールを発見したんですよ。「万葉仮名」です。交心575を、ふと、万葉仮名で詠んでみました。言葉が自遊に飛んでイメージを湧かせてくれるんですね。これを575の網で捕らえるのですけれど、すぐ目移りしてしまうんですよ。トンボを捕るように、湧いてくる言葉を追っかけるのは面白いですね。
 ただ、面白い。
 それだけのことですけれどね・・・


★★★ 万葉仮名あそび575交心w12r082807m『 黄美毛来手共似稲穂野菜実十奈令 』 へどうぞ!!! ★★★



 逆もまた面白いんです。
 先に575を作って、それに万葉仮名をイメージにそって当てはめていくんです。まだ「万葉仮名」のこと理解していませんので、万葉仮名もどきの、自分勝手な「音当て」ですけれどね。「糞真面目」の語が「久蘇馬児女」で表記することによって、そのイメージを具体的に広がっていきます。観念遊びが好きじゃなければ、ただの石ころと同じでしょうけれどね・・・


 まるで関係ないのかもしれませんけれど、一休さんの詩を読むことは漢詩も故事も知り尽くしておかなければ意味を解読できませんし、その意味が志向するものは人間の現実の壁を突き抜けていますので、その突き抜けた時空を幻視する力も必要とします。
 一休さんは生きる力と観念力を一体化させたんです。

 その結晶が『森女』を詠んだ一連の詩です。
 その創生の時空が『狂雲集』です。



★ 。・。・゜♪゜・。・。★  ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★ 仁訳一休詩0600w01『 作家手段孰商量 』嫌抹香12t0615

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――

作家手段孰商量 説道談禅舌更長 純老天然悪殊勝 時顰鼻孔佛前香

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――




 作家の手段、誰か商量す、
 道を説き禅を談ずる舌は更に長い。
 純老、天然、殊勝を憎む。
 時に鼻孔を顰ヒソむる、仏前の香。


仁訳
 本当に悟りをえた者の境地を一体誰が思量することができるだろうね。
 悟ったように道を説き、禅をお喋りしている者たちの舌は、長すぎるよ。
 ぼくはね、天然の木偶の坊だからね、くそまじめ精神が嫌いなんだ。
 仏前の抹香臭さには、たまらず鼻を顰めてしまうよ。



 一休さんは虚堂七世を名乗っています。
 その虚堂さんの流れを汲む大応国師、大燈国師の直系で、純然の道を貫いているは一休ただ一人であると自恃の念が漲っています。悟後の20年間賀茂の河原で聖胎長養した大燈国師はすごいです。その大燈国師の前の先師たちもすごいんです。そんなすごい人たちが一休さんの詩には読み込まれているんです。人間の壁を突き抜けた人たちともいえるでしょう。
 「作家の手段、誰か商量す」。
 ただ一人、ぼくだけがこれらの先師たちの純禅を受け継いでいるんだ、というんです。
 一休さんは根源的にそんな先師たちに学び、志向し、実行しました。そしてその先師たちの壁も突き抜けたんです。



 夏の果て見えない壁に立ち尽くす   仁


 虫の声には壁もなからん



★★★ 青のくさみ「森女」遊泳0101『 雨蕭々白髪落ちる立夏の夜 』w12t0621 へどうぞ!!! ★★★



★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ つけ句あそび交心x12r083108『 慟哭も歓喜も混じり秋の風 』 へどうぞ!!! ★★★


★★★ 徒然575交心w12r082901『 回生の標とそよげ彼岸花 』 へどうぞ!!! ★★★




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



  
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Posted by 青柳仁 at 14:43Comments(0)一休さんの詩を遊ぶ

2012年10月12日

『 雨蕭々白髪落ちる立夏の夜 』青のくさみ「森女」遊泳

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 一休さんの詩を遊ぶ交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★





★ 青のくさみ「森女」遊泳0101w12t0621

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――

雨蕭々白髪落ちる立夏の夜

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――




 昨日20日に水曜会スピーチで一休さんのお話しをさせてもらいました。
 二度目のスピーチなので、ずいぶん要領も分かってきたと思っていたのですが、一回目と全く同じような無惨な結果になってしまいました。つくづく不特定多数の人たちの前でお話しすることに凡愚老仁は無能であるのか痛感しました。

 水人さんの静かで、淀みない、ポイントを明らかにしながらの語り口の上手さにあらためて感動しました。間合いの取り方が好くて、聞く方も内容を反芻しながら自問もできる交心が成り立っていたのを学ばせてもらいました。
 面と向き合った身近な青年たちとのその場その場の対話、交心しかしてこなかった老仁には、今さら、まとまった話を要領よく語れる能力は養成しようもないことを実感しました。・・・なのに、どうしたことでしょうね、大人の人たちに夢中になって話しかけていることが、なぜか、熱くなるほど楽しいんです。脈絡もなく想像が飛び回り、言葉が湧き出してきて、止めどなく喋りまくっているんです。初回の反省をこめてテーマも絞り、90分で語れるレジメも用意したのに、はじめっからレジメを使わないトンチマンチ喰らった放談になってしまっているんです。放談の渾沌が楽しいんでしょうね・・・
凡愚老仁は、やっぱり方丈菜園に隠遁して土いじりに恍惚境を遊泳していた方がしみじみHappyなんでしょうね。


 7月4日には、藤人さんのスピーチを聞かせてもらうことができます。
 人のお話を聞くことは林住期の楽しみの一つになりました。今まで青年たちとの面と向かった直談判しかしてこなかったので、本も読まず、研修もせず、映画を観ることも音楽を鑑賞することも瞑想することもなかった半生であったことに思いあたります。まぁそれはそれでよかったんだと肯くほかありませんね。その分リタイアしてから知る楽しみ、学ぶ喜びが新鮮で、好奇心全開の老春を遊べるようになりました。朝カル、九歴、伊都国、古文書館の講座、あちらこちらの講演を聴き漁っています。徒労にも近い燃焼ですけれど、燃焼は一瞬一生の清々しい快感を味合わせてくれるんですよ。

 で、スピーチの終わりに、一休さんの序の口も終わらないままだけれど、本命の一休さんと森女さんの菩薩愛について、もう一度、お話しさせてくださいと、お願いしましたけれど、色よい反応はもらえませんでした。
 もう、うんざりだよ、というのでしょうね。


 というわけでもありませんけれど、徒然侘るの閑仁は、蒼の臭みに浸りきって妄閾遊泳が心味に合いますので、学生時代の『青のくさみ』気分に埋没したくなっています。恍惚境の『青のくさみ』はリアリストの青臭会には顰蹙物でしょうけれど、ミラクルな50年のよしみで、『青のくさみ』発信、ご寛容くださいね。

 もちろん、読まなくってもいいんです。

 まだ発信できる『青のくさみ』が在り、青臭会が健在であることを日々の中に感じることができるのがHappyです。






★ 仁訳一休詩0287『 只誇一場口頭滑 』自賛12t0615

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――

只誇一場口頭滑 一休與麼不休歇 臺搦手段畫難成 狂雲従来妬佳月

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――



 只誇る、一場、口頭の滑らかなるを、
 一休、与麼として、休歇せず。
 臺搦の手段、画成り難し、
 狂雲は、従来、佳月を妬む。


仁訳
 ぼくの自慢はね、どこにいても口が達者なことなんだ。
 話しはじめると言葉が湧き出してきて、もうどうにも止まらない。
 時には褒め殺し、時にはこき下ろし、身勝手で絵にもならないよ。
 元々ぼくはね、無口で、あの輝くお月さんのようにおすましの高僧が妬ましいくらいなんだ。
 
 ※ 臺搦=扌に臺。タイジャクと読む。誉めあげたり、こき下ろしたりすること。
 ※ 与麼=ヨモ。どうしても。



 雨蕭々白髪落ちる立夏の夜   仁


 夢閨に仙女添うて私語せん


 ※ 私語=閨の囁き合い、睦言


 7月4日の水曜会、藤人さんのスピーチ、よろしくお願いします。





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 万葉仮名あそび575交心w12r082807m『 黄美毛来手共似稲穂野菜実十奈令 』 へどうぞ!!! ★★★


★★★ 一休さんの詩を遊ぶ交心0529w02『 蚤虱とことん人間好きになる 』w12r082102 へどうぞ!!! ★★★


★★★ TAO交心w12r081601『 言葉ちゅう仙女に恋す宵の秋 』 へどうぞ!!! ★★★




★ 。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★ 。・。・゜♪゜・。・。★

  
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Posted by 青柳仁 at 16:12Comments(0)一休さんの詩を遊ぶ

2011年09月11日

『 林檎食む刹那の歓喜知りぬれば罪ちゅう心遠ざくるべし 』


★。・。・゜♪゜・。・。★ いろはにほへと短歌を遊ぶ ★。・。・゜♪゜・。・。★






★★★ 『 名月や廃れゆく世に孝行あれ 』★交心俳句12902 よりの転載です。 ★★★






★ いろはにほへと短歌を遊ぶz08q091501

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――

林檎食む刹那の歓喜知りぬれば罪ちゅう心遠ざくるべし

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――




 おもしろそうですね。

 暇仁だから、
 言葉遊びが楽しみなんです。

 のろまで幼稚で、わがままだから、
 折り込みに、10日はかかりそうだけど、

 そこは暇仁
 てまひまかけて、
 遊べそう。


 墨絵と同時進行で、
 弟子入りしたくなりました。

 
 できふでき問わず楽しむ折り込みの短歌を知りれば動くめく心

 知りぬれば心ときめく未知の野の花野の如く広がる時空

 いとおかし昨日は知らず明日もまた知らねど今日のおもしろかるよ

 林檎食む刹那の歓喜知りぬれば罪ちゅう心遠ざくるべし

 をるもよしをらぬもまたよし空気にも似たる人とはなりにけらしも

 ( 弟子入りを! を読み込んでみました )

 入門テスト解答します。
 願わくば、合格しますように。

 裏金なしの哀しさよ。





★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 都々逸で交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★





☆☆☆ 『 男は顔じゃないよぅ~~(ノ´∀`*)アハッ 』 への交心です。 ☆☆☆
 





 ★ 都々逸で交心x11t060201

――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――


 > ♪ 恋という程
       恋しちゃなくて
          いつの間にやら
            身はひとつ~ (*´ェ`*)ポッ


            今さら恋と
          言うもはずかし
        恥ずかしながら
      落ちる恋   仁


――★♪♪★―――――――――――――★♪♪★――



 はじめまして、老仁です。
 都々逸入門させて下さい。
 右も左も分かりません。七七七五の言葉遊びとしてしか楽しめませんけれど、交心して頂ければHappyです。
 いろいろ教えてもらいながら都々逸のコツも覚えていけるようになりたいと願っていますけれど・・・よろしくお願いします。


 > ♪ 顔に似つかぬ
       優しさ本音
          惚れたあたしの
            負けなのさ(lll/▽\lll)イヤン~


            顔じゃないよ
          心だよとは
        女男の
      迷いごと   仁


 > ♪ お前気がかり
       泣くんじゃないよ
         あたしゃあんたの
           恋女房(*´ー^`)ゞてへへ~


           恋女房と
         言われて泣ける
       いざ奮い立て
     恋亭主   仁


 > ♪ 三年(みとせ)七年(ななとせ)
       幾年(いくとせ)月日(つきひ)
         変わりゃしません
           妻だから:*:・テレ(*´エ`*)テレ・:*:


           変わらぬ妻の
         仏心も
       三度までとは
     ちと足りぬ   仁


 > ♪ 世間笑おと
       夫婦(めおと)じゃないか
         たとえ見えずも
           感じるわぁ~(*/。\*)イヤ~ン


           見えざるものを
         相見て感じ
       ふふふふ笑みし
     あぁ夫婦   仁


 惚れてまた惚れ千日通うなれどすげなきぬしなりぬ   仁


 不躾な入門ご寛容ください。
 よろしくお願いします。





★。・。♪。・。★ すべてのエネルギーを被災地に向けよう ★。・。♪。・。★





★ 鎌田實さんの八ヶ岳山麓日記『 原発事故333 食物の放射線測定を徹底すべきである 』11q0911より【転載】

――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――



食物の放射線測定を徹底すべきである。
システマティックに測定すべきと書いてきたが、その一つは測定器の使い分けがヒントになる。
たとえば、島津製作所では、50ベクレル以下のものは測れないが、流れ作業的にチェックできる測定器を出している。
日本の多くの食品の暫定基準値は500ベクレルであるので、この測定器でチェックし、母乳など子どもの口に入るようなものは、50ベクレル以下も測れる精度の高い測定器を使う。
つまり、速く測定するもの、詳しく測定するものを使い分けるのだ。

日本では果物の暫定基準値はないが、ウクライナでは70ベクレル、ベラルーシでは40ベクレルである。
幼児の食べ物の暫定基準値も日本にはなく、ウクライナでは40ベクレル以下、ベラルーシでは37ベクレル以下としている。
日本では、牛乳は200ベクレル以下だが、それ以外の肉も魚も野菜も水も500ベクレル以下。

外食チェーンなどでも、50ベクレル以下の食品は使わないと公表すれば、消費者に対する安心効果を生み出すと思う。


鎌田實 2011年9月11日 (日) 08時00分 | 固定リンク


――☆★☆―――――――――――――――☆★☆――





☆☆☆ 鎌田實さんの『八ヶ岳山麓日記』x11q091101『 原発事故333 食物の放射線測定を徹底すべきである 』 へどうぞ!!! ☆☆☆
 





☆★☆ ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために ☆★☆

★。・。♪。・。★ 立ち上がろう ★。・。♪。・。★


★。・。・゜♪゜・。・。★ そのまんま575で交心 ★。・。・゜♪゜・。・。★



★★★ 今日のそのまんま575で交心11年09月08日『 芒野を逍遙するかに逝きたかり 』 へどうぞ!!! ★★★


★★★ 良寛さんの俳句053x02『 秋風にひとり立ちたる姿かな 』x11q0907 へどうぞ!!! ★★★


★★★ 『 一輪の阿修羅のごとき秋の薔薇 』★ネット吟行10q091301 へどうぞ!!! ★★★




★。・。・゜♪゜・。・。★ リンク ★。・。・゜♪゜・。・。★


  
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2008年08月03日

思人山河遠  ・・・維聲尼宛書簡詩碑






――♪☆◆♪―――――――――――――♪◆☆♪――

思人山河遠  ・・・維聲尼宛書簡詩碑

――♪☆◆♪―――――――――――――♪◆☆♪――



維聲尼宛書簡詩碑   新潟・梅津昇氏提供 正月十六日夜


春夜二三更   春夜(しゅんや)二三更(こう)
等間出柴門   等間(とうかん)に柴門(さいもん)より出(い)ず
微雪覆松杉   微雪松杉(しょうさん)を覆(おお)い
孤月上層巒   孤月層巒(そうらん)に上(のぼ)る
思人山河遠   人を思えば山河(さんが)遠し
含思萬端翰   翰(ふで)を含(ふく)んで思い萬端(ばんたん)


与板大阪屋
維聲老尼 良寛


 維聲尼は、大坂屋三輪長高の娘きしです。山田杢左エ門重富に嫁ぎましたが、夫の死んで、有髪のまま徳充院と称しました。その後、徳昌寺二十六世古範の弟子となり、稚髪して、維聲尼を称し、徳昌寺の古範和尚が購入した大蔵経の浄財を求めるために、江戸に赴いて、維聲尼は大蔵経招来に尽力しました。
 
 月を見て、維聲尼さんの苦労を労い、その心情を賞賛し、慕いもして、詠んだ詩です。





  
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Posted by 青柳仁 at 15:59Comments(0)良寛詩

2008年07月28日

意に可なり    良 寛





――♪☆◆♪―――――――――――――♪◆☆♪――

意に可なり    良 寛

――♪☆◆♪―――――――――――――♪◆☆♪――



欲無(よくな)ければ一切足(いっさいた)り
求むる有れば万事窮(きゅう)す
淡采餓(たんさいう)えを療(いや)す可(べ)く
衲衣聊(のういいささ)か躬(み)に纏(まと)う
独り往(ゆ)いて糜鹿(びろく)を伴(とも)とし
高歌(こうか)して村童(そんどう)に和(わ)す
耳を洗う巌下(がんか)の水
意(こころ)に可(か)なり嶺上(れいじょう)の松


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★★★ 『 幻視する愛の彼方に散る桜 』 ★ 良寛の恋00101
♪♪♪  

★★★ 『 朝顔や恍惚仁を遊びけり 』 ★ 瘋癲老仁妄詩 33601
♪♪♪

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Posted by 青柳仁 at 21:59Comments(0)良寛詩

2008年07月28日

風薫る山野を龍と遊びけり







★ 交心俳句 06101

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風死すも歩く野山がわが棲み家

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 花呼さんより 『 道しるべなき荒れ野にも星しぐれ 』 に良寛さんの歌を寄せてもらいました。
 花呼さん、いつも良寛さんのあい風ありがとうございます。


 耳を洗う 巌下(がんか)の水 意(こころ)に可なり 嶺上の松  良寛


 昨日の悠々自適ぶりの続きですね。

 捨てし身を いかにと問はば 久方の 雨降らば降れ 風吹かば吹け  良寛


★★★ 『 落蝉や吾が行く末の道しるべ 』 ★ 交心俳句 06001 へもどうぞ!!! ♪♪♪



 良寛さんは良寛さんらしい生き方をしてきました。
 人それぞれ。
 愚仁は愚仁らしく。
 花呼さんは、花呼さんらしく。
 けれど、良寛さんの愛語は、学びたいですね。
 共有できるといいですね。


 花呼さんは花呼さんの愛語を発信してください。
 仁は仁の愛語を発信しますね。
 一人ひとりが自分の愛語を発信して、交心し、
 喜びも、悲しみも、分かち合えるようになるといいですね。




 。。。 ≪ 花呼さん、おはようございます。
 越後は朝から雷雨ですか、羨ましいですね。筑後は、朝から酷暑ですよ。でも、落雷は怖いですね。地震雷火事親父。恐いものはいつの世も恐いんですね。

 空に龍が来たのは、きっと、花呼さんが呼んだのですよ。
 龍神神社で願かけて、心を解放したから、心が空に呼応したのです。解き放つ心を心のままに龍のように、美猫さん達のように、飛んでくださいね。


 耳を洗う 巌下(がんか)の水 意(こころ)に可なり 嶺上の松  良寛


 岩を流れ落ちる清水の音は、心に響いて、心を空っぽにしてくれる。俗世間の誘惑や地位や名誉を貪る我欲を、清らかなせせらぎの音が洗い落としてくれるようだよ。
 身も心も空っぽになって、遠く見はるかす嶺の松は美しいね。その嶺の松を吹きわたる風が心地いい。
 少欲知足。独り身の流れ者なればこそのこの心境だよ。
 一所不在、野垂れ死にしたとしても、この自由自在の生き方はわたしの心に叶った生き方だよ。この身一つで生きていける幸せを今日も楽しませてもらったよ。今日の命にありがとう。今日の縁にありがとう。


 山に入れば山に精気をもらい、
 泉に会えば、泉に心を流し、
 吹きわたる風に、心を飛ばし、
 ゆっくり、ゆるゆる、
 野山を歩く。



 風死すも歩く野山がわが棲み家 ≫ 。。。





船 ★★★ 『 道しるべなき荒れ野にも星しぐれ 』 ★ 交心俳句 06003 へどうぞ!!! ♪♪♪ 船
 











★ 交心俳句 06102

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風薫る山野を龍と遊びけり

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Posted by 青柳仁 at 21:02Comments(0)交心俳句

2008年07月28日

落蝉や吾が行く末の道しるべ






★ 交心俳句 06001

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落蝉や吾が行く末の道しるべ

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 花呼さんより、 『 夏の空落ち零れても心無罣礙 』 に良寛さんの歌を寄せてもらいました。
 花呼さん、いつもありがとうございます。
 山古志村に行ってこられたのですね。
 生々しい傷跡がまだそのまんま残っているところもあって、心痛みますね。花呼さんの心も受け容れと乗り越えを、すこしずつできるようになりますように。学びと知恵を多くの人々と分かち合えるようになっていくといいですね。

 

 捨てし身を いかにと問はば 久方の 雨降らば降れ 風吹かば吹け  良寛


 ・・・ 雨降らば降れ、風吹かば吹け ・・・

 良寛さんの愛語で生きていきたいですね。知足の全肯定。
 自然に学んで、自然に合わせる。
 命に帰って、命を大切にする。

 縁をたぐり寄せて、縁にお返しをしていく。

 少しずつ、欲を落とし、
 自我を落とし、
 身軽になって、

 独り身でもHappyですよ。
 共に語り合える人がいれば、尚、Happyですよ。
 人とつながり合えていれば、もっとHappyですよ。
 けれど、死んでいくときは、やっぱり独りだから、
 独りの野垂れ死にもありだと想定しておきましょうね。

 縁があれば、縁が独りの死を見送ってくれるのですよ。

 出家していようと、在家のままであろうと、
 死は等しく、独りの身に、訪れるものなんですよね。

 喜んで、
 Happyな笑顔で、
 逝けたらいいですね。

 そう逝けなくて、もともとですけれど。


 良寛さんは、至福の中で逝けたようですね。
 良寛さんの徳でしょうね。

 不徳仁、背徳仁には、真似のできない道しるべですね・・・



 道しるべなき荒れ野にも星しぐれ





 。。。 ≪ 花呼さん、こんにちは。
 外出して、お便りが遅れました。ごめんなさい。
 今日も、悠々自適の良寛さんの心意気が伝わってきますね。

 捨てし身を いかにと問はば 久方の 雨降らば降れ 風吹かば吹け  良寛


酒くみて 語る浮き世の 流れ水 濁り澄めるも さもあらばあれ  良寛


 昨日は、友がいて、詩歌人生を語り合えましたけれど、
 独り身の流れ者、いつも友だちが遊びに来るわけではありません。やはり、さびしい一人暮らしが続きます。良寛さんほどの人だから、地位も名誉も、求めれば、どれほどでも得ることができたのでしょうけれどね。
 そんなもの一切捨てて、一所不在、流れ者として、生き抜いてきたことを、どうですか、やはりすこしは後悔することもあるでしょうね。もう、そろそろ、どこかに身を定めて、安楽の日々をお暮らしになりませんか・・・
 そう誘われることもあるけれど、「貧は道に親し」と道元師匠は教えてくれているんだよ。「僧は一衣一鉢のほかは財宝を持たず、居所を思わず、衣食を貪らざる間、一向に学道す」と説いてくれたから、師匠の言葉通り、一衣一鉢、乞喰して生きてきたよ。草庵さえ無用なんだけれどね。これからも、乞喰して、皆さんのおかげを受けて、感謝して、生きていくよ。
 雨が降れば雨に合わせて、風吹けば風吹くままに、行きたいところへ行き、したいことをして生きていくよ。野垂れ死にが、乞喰坊主には、一番にあった最期かもしれないね。

 野ざらしを心に風のしむ身かな  芭蕉

 芭蕉さんだって、野晒しを覚悟で、俳諧の道を究めたんだよ。芭蕉さんにできたことは、この良寛にだってできること。乞喰人生を堪能して生きることにするよ。


 道元さんの、少欲、知足の道を歩いていく良寛さんが道しるべですけれど、
 老仁には、そこまで捨てることができないのですよ・・・

 少々の呪縛はあっても、世俗の中で、俗仁を、愚直に生きていくほかありません。


 越後も梅雨明けの炎天下なんですね。
 筑後も朝から猛暑です。蝉がいくつも落ちていました。
 山古志のお話し聞かせてくださいね。




 落蝉や吾が行く末の道しるべ ≫ 。。。




★★★ 『 夏の空落ち零れても心無罣礙 』 ★ 交心俳句 05902 へどうぞ!!! ♪♪♪
 



  
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Posted by 青柳仁 at 11:26Comments(0)交心俳句